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SR-130シックハルト ソナタ集 第11巻
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★解題★
J.C.シックハルトの「アルトリコーダーと通奏低音のためのソナタ 作品1」(全7曲)は、1710年ごろまたはそれより早くに、アムステルダムのLogerから出版されました。デビュー作にふさわしい力のこもった作品集です。
★解説★
いくつかの楽章で印象的に用いられる同音の連打が耳に残ります。シックハルトならではの実験精神に富む異色作です。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。付点のリズムを早くから聞かせるのに、曲の大半は均分リズムのノリで進め、最後に付点リズムを基調とした終息部分を持ってきています。物語性がゆたかで心に染みてくる内容を持っています。
第2楽章はアルマンドと題され、アレグロ(快活に)と指定されています。シックハルトは、このように、アルマンドに「アレグロ」と指定することの多い人でした。輝かしい感じのテーマで力強く始まり、活発な動きで音楽を進めます。前半の収束、後半の収束の両方で同音連打が出てきます。この楽章では最高17個。
第3楽章はコレンテと題され、4分の3拍子です。シックハルトが生涯好んだ付点リズムを基調とするコレンテです。といっても、この曲の場合は、最後近くで少し違うリズム型も導入されます。
第4楽章はアレグロ、4分の4拍子で、のっけから8回の同音連打で始まります。以下、分散和音と同音連打の組み合わせで進んでいくようなおもむき。最後は、通奏低音が5小節以上にわたって主和音を鳴らし続ける上で同音連打と分散和音で駆け回ります。
第5楽章は再びアダージョ、2分の3拍子です。シンプルな構成の2部形式です。ト長調で始まって前半をニ長調でしめくくると、後半は途中ロ短調を経て一瞬はイ長調に入ってから、またト長調に戻って最後のクライマックスを形成します。
第6楽章はジークで、8分の12拍子です。印象の鮮やかなテーマを扱い、低音とのかけあいもまじえて面白く音楽を進めます。最後近くに1小節以上にわたる同音連打(合計14回)が出てきたと思うと、低音も他の曲であまり見たことのない面白い動きをします。よくあるジークかと思うと、どうしてなかなか独創的な終曲です。
ソナタ ト短調 作品1-7
★解題★
J.C.シックハルトの「アルトリコーダーと通奏低音のためのソナタ 作品1」(全7曲)は、1710年ごろまたはそれより早くに、アムステルダムのLogerから出版されました。デビュー作にふさわしい力のこもった作品集です。
★解説★
5つの楽章から成り、シックハルトにとって初の作品集の最後を飾るにふさわしい出来栄えの佳品です。
第1楽章はファンタジア(幻想曲)と題された4分の4拍子の曲で、内容から、そこそこ速いテンポで演奏したい感じです。終わり近くの16分音符での同音連打の気持ち良さ。しかし局所的には低音域のとても難しいパッセージがあります。
第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。多彩なリズムを用いて歌う短い間奏曲ふうの楽章で、フリギア終止で次の楽章へ続きます。
第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子です。四分音符を中心とする音楽で、かなり速いテンポが想定されているでしょう。
第4楽章は8分の6拍子のジーク。二つの16分音符を含む音型が小気味よく、かなり速いテンポで演奏するのも良さそうですが、ここでは、歌謡性を重視した遅めのテンポを採用しています。
第5楽章はガヴォット、4分の4拍子で、プレスト(速く)と指定された、おまけのような短い終曲です。シックハルトのガヴォットは、このように跳ねるリズムで書かれたものがよくあります。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
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作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2021/6/1 | |
総ページ数 | ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 4mm | 重さ | 195g |
版型 | A4 | 編成 |
掲載曲
曲名 | 歌手名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 訳詞 | タイアップ | グレード | 演奏時間 | 編成 |
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シックハルト ソナタ ト長調 作品1-6 | |||||||||
シックハルト ソナタ ト短調 作品1-7 |
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