若き日にあのアストル・ピアソラの薫陶を受け“タンゴ革命”の後継者と見做されるアルゼンチン出身の世界的バンドネオン奏者・作曲家マルセロ・ニシンマンが書き下ろした、ギターソロのための“新感覚タンゴ”の傑作。ギター譜の校訂と運指は本作品を献呈されたイタリアの技巧派ギタリスト、アルベルト・メシルカが担当。本作はニシンマンとメシルカ自身が演奏する「ニシンマン・トリオ」によってレコーディングもされている。

作品の根幹となる「アルベルトのテーマ」が、バッハの「フーガ BWV1001」のモチーフやオールド・スタイルのアルゼンチン・タンゴと交錯しつつ、ラプソディックな饗宴を繰り広げる。

随所に織り込まれるスクラッチ、タンボーラ、スラップ、バルトーク・ピチカート、チューニング・チェンジなどの特殊奏法によって、バンドネオンで演奏されているかのような効果を発揮する超絶技巧作品。

タンゴはもとより、交響曲や室内楽等のクラシカルな作品も多数手掛けるニシンマンならではの、ジャンルレスでまったく新しい感覚に彩られた 21 世紀の革命的タンゴの傑作！