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- 4571325250235
RP アルトリコーダーで演奏する バッハ ソナタ 変ロ長調 BWV1015
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この曲のオリジナルはヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのソナタです。バッハのヴァイオリンソナタというと無伴奏のシリーズが有名ですが、ほかにオブリガートチェンバロの曲が6曲、そして何曲かの通奏低音つきのソナタもあります。ことにオブリガートチェンバロのためのソナタはフルートのためのシリーズとならぶ名曲ぞろいで、録音も数多く行なわれています。
これらのソナタは1725年ごろにライプチヒで書かれたものだろうと言われ、カフェでおこなわれていた小さな演奏会でバッハ自身も出演して初演されたものだそうです。作品としての特徴は、何と言ってもバッハ独自の「チェンバロ右手も独奏楽器や低音と対等」という書法にあります。ときにはヴァイオリンが2声以上を奏でる上にチェンバロ右手も複数声部を弾き、5声・6声の音楽になる場面もあるという大変なものです。もっとも、この書き方は、演奏効果というか音響的な観点から言えば少し無理がある(観念的にすぎる)場面もありますが、しかしそういう問題を越えて、音楽の中身のすばらしさが嫌でも胸に迫ってくるがのが、バッハの偉大なところでしょう。
★解説★
4つの楽章から成っています。
第1楽章はドルチェ(静かに)、8分の6拍子。同度のカノンふうに始まりますが、実はカノンではありません。テーマがリコーダー・チェンバロ右手・チェンバロ左手と順次出揃うと、転調してからまた3声部に相次いでテーマが登場します。あとは短調を基調としてテーマの断片を扱いながら音楽が展開していき、冒頭のあたたかな明るさが回帰したところで終わりになります。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子。3部形式で書かれています。まず調子のよいテーマがフーガふうにリコーダー、チェンバロ右手、チェンバロ左手の順に現れます。少し展開されたあと、チェンバロ右手にテーマが戻り、3声部が声を揃えたところで第1部が終わります。第2部はソナタ形式の「展開部」のようにテーマの断片を扱いながら、スケールの大きな盛り上がりを見せます。そしてクライマックスでテーマが再現し、第1部と同じ音楽が繰り返されてしめくくられます。
第3楽章はアンダンテ・ウン・ポコ(いくぶん歩くような調子で)、4分の4拍子。一転して悲しげな短調の音楽です。チェンバロ左手がずっとリュート伴奏のような感じで伴奏するなか、リコーダーとチェンバロ右手は1小節遅れの同度カノンで音楽を進めます。
第4楽章はプレスト(速く)、2分の2拍子。軽快なテーマがリコーダーで示されると属調(ホ長調)でチェンバロ右手が応じ、続いてチェンバロ左手が最初の調で応答するという典型的なフーガの手法で開始されます。短い推移のあと、またリコーダーでテーマが奏され、チェンバロ右手が応じますが、チェンバロ左手は応答する間がないままに前半部を終わります。後半部はチェンバロ右手で奏される新しいテーマで始まり、これが リコーダーで5度下のニ長調で模倣されることで始まりますので、後半もフーガ風なのかと思わされますが、この後は自由な展開の音楽になります。そして第3部は第1部の音楽が戻ってくるのですが、単なる繰り返しに終わらず、1拍ずれのカノンなど新たな趣向を次々と繰り出してはなやかにしめくくります。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
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作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2021/02/24 | |
総ページ数 | 28ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 3mm | 重さ | 135g |
版型 | A4 | 編成 |
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