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宮地楽器 国立音楽大学店

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商品コード:
4571325249017

RP アルトリコーダーで演奏するバッハソナタヘ長調BWV1031

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販売価格(税込)
1,980
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★スコア冊子・・・A4サイズ20ページ
  ・曲目解説
  ・アルトリコーダー運指表

 ★別冊リコーダーパート譜 8ページ

 ★付属CD 内容
  (1)各楽章の伴奏
  (2)伴奏にリコーダー演奏を合わせた演奏例
  (3)各楽章につき(1)と異なるテンポによる伴奏をいくつか収録
  (4)上級者向け「バロックピッチ(A=415Hz)」による伴奏
   ※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(電子楽器を使用)

 ★収録曲の難易度(指回り難度)
  第1楽章 B3
  第2楽章 B1
  第3楽章 C1
  

★解題★

 残っている古い清書譜はフラウト・トラヴェルソ(フルート)とオブリガートチェンバロのためのソナタとしてのもので、J.S.バッハの作品であると記されています。しかし、作風がJ.S.バッハらしくないと言われ、新しいバッハ全集では真作であるかどうか疑わしい作品と位置づけられてしまいました。すぐれた作曲家であった息子C.P.E..バッハの作品ではないかと言われたり、あるいは彼と、父J.S.バッハとの共作ではないかと言われたりしています。

 しかし、そのような議論とは無関係に、第二楽章の美しいシチリアーノはピアノ曲への編曲などを通じて「バッハのシチリアーノ」として広く愛好されてきましたし、曲自体がすぐれた作品であるのは誰もが認めるところです。そのせいもあって、「やはりJ.S.バッハの真作だ」と主張する説を発表する学者は跡を絶ちません。もし大バッハの真作だとすれば、作風から考えても、新しい音楽のスタイルを取り入れた、かなり晩年の作品であろうと考えられます。

 また、フルート曲にしては比較的音域が低いうえ、調性が当時のフルート(フラウト・トラヴェルソ)では比較的演奏しにくい変ホ長調で書かれていることなどから、もともとはオーボエなど他の楽器のために書かれたものではないか、とも考えられます。(この点ではBWV1020のソナタについてもほぼ同じことが言えます。)

 いずれにせよ、バッハの時代には、ある独奏楽器のための作品を(適当な移調などを行った上で)他の楽器で演奏することはよく行われていましたし、バッハ自身、ある曲を他の楽器用に移植することをしばしば行いました。リコーダーで演奏してみますと、劇的な表情はやや後景にしりぞくかわり、この曲の持つ軽快な味わいがよく感じられます。


★解説★

 J.S.バッハの作品であるとすれば、彼の作品の中でも屈指の叙情的な旋律美と親しみやすい雰囲気が大きな特徴です。第二楽章「シチリアーノ」のメランコリックな情緒はすでに広く親しまれてきたところですが、実に人懐こい表情をたたえた第一楽章といい、軽やかに音たちが舞う第三楽章の小気味よい運動性といい、どの楽章も魅力にあふれた名作です。

 曲は3楽章からなっています。

 第1楽章はアレグロ・モデラートと指定され、ここちよい速度感で演奏されます。長い前奏があり(このへんがJ.S.バッハ「らしくない」ところの一つではありますが)、やがて、柔和でありながらくっきりとした感じのテーマが奏でられます。チェンバロと独奏楽器とのかけあいも楽しく、仲良く対話するように音楽が進みます。途中2度の間奏をはさみ、曲が3つの部分からできている印象は、のちに発達した「ソナタ形式(提示部・展開部・再現部の3部分から成る形式)の初期の形を思わせます。

 第2楽章は「シチリアーナ」と指定された、ゆったりしたテンポの「8分の6拍子」の曲です。シチリアーナとは「シチリアふう舞曲」のことで、イタリアのシシリア島で行われていた音楽の感じを取り入れたものです。20世紀の名ピアニストたちは、この曲をピアノ用編曲でよく演奏し、コンサートのアンコールなどでは大変人気のあったレパートリーの一つでした。一度聴いたら忘れられない美しいメロディーが心に沁みます。

 第3楽章は「アレグロ」で、活発な感じで快速に演奏されます。めまぐるしく音がとびかい、華麗に舞う舞曲ふうの音楽で、ここでもチェンバロと独奏楽器の対話がよく生きて、楽しい雰囲気を盛り上げていきます。
 
 
 <J. S. バッハ>

~~音楽史上屈指の巨人~~


★あまりにも偉大なバッハ★

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハは、音楽史上でも屈指の偉大な作曲家です。没後250年以上も経つというのに、その作品は、今もCD録音や演奏会でさかんに取り上げられているというだけではなく、ジャズをはじめとする現代のさまざまなミュージシャンによって繰り返しアレンジされ、親しまれています。バッハの一族には作曲家が多いので、とくにJ.S.バッハのことを「大バッハ」と呼ぶことがあるのもご存知でしょう。

 ヘンデルやテレマンが、イタリア音楽やイギリス音楽から明るい洗練された趣味を学んで自分の作風を作り上げていったのに比べると、バッハの場合は生涯ドイツの宮廷や教会から外に出ることのなかった、ある意味ではもっともドイツ的な作風の作曲家だと言えるでしょう。しかし、そのバッハが、テレマンやヘンデル以上の普遍性を獲得し、高い評価と人気を得ている。この事実からは、いろいろなことを考えさせられます。


★リコーダー曲の作曲家としてのバッハ★

 大バッハには、残念ながら、チェンバロ伴奏(通奏低音伴奏)でリコーダーが演奏するように意図されたとみられる作品はみつかっていないようです。「フラウト・トラヴェルソ」と呼ばれるバロック時代のフルートのための曲ならばたくさんあるし、また、管弦楽曲や声楽作品でリコーダーを用いた例はたくさんあるのですが・・・。

 ことに、「ブランデンブルグ協奏曲」とよばれる6曲セットの管弦楽曲集においては、その2番と4番とでリコーダーが独奏楽器の一つとして取り上げられ、大活躍しています。(探査機「ボイジャー」に積み込まれた地球文化を代表する芸術作品にもこれらの曲が選ばれたそうです。つまりリコーダーは地球を代表する音楽でもちゃんと活躍しているわけですね。) しかし、独奏ソナタとなると、バッハはフラウト・トラベルソのほうを好んだようなのです。



★バッハのフルートソナタなどをリコーダーで演奏すること★

 そこで、リコーダーJPでは、バッハがフラウト・トラヴェルソやヴァイオリンなどを指定している独奏曲を、リコーダーで演奏しやすいように移調したり少し直したりした楽譜と伴奏CDを制作しています。ある楽器のための曲を別の楽器に移植することは、バロック作品において当時からはしばしば行われていたことです。

 ただやはり、概して、演奏はなかなか難しいのです。テレマンなどが「指回りが速いために難しい」のに対して、バッハの場合は「音が複雑な動きをするので難しい」傾向が強いように思われます。

 しかし、音楽としての良さは最高ですから、がんばり甲斐はあります。テレマンと同じで、ゆっくりな楽章ならずいぶんやさしいですし、速い楽章についても、リコーダーJPは練習用のゆっくりな伴奏も、またその切り分け部分伴奏もCDに収録してお届けしますから、無理のない形で、じっくりと腰を据えて取り組んでいただけます。今後長い間たいへん息の長い楽しみを提供してくれる、最高の価値のある曲たちだと言えるでしょう。
出版社リコーダーJP ジャンルリコーダー曲集
作曲者編・著・監修
グレード刊行日2020/03/01
総ページ数ページサイズ長辺:297mm×短辺:210mm
厚み2mm重さ133g
版型A4編成

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