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SR-138 シックハルト ソナタ集 第12巻

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ソナタ ト長調 作品17-1
★解題★

 J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。


★解説★

 作品17-1のソナタは5楽章から成っています。重量感のある第1~第3楽章に、軽妙で小粒な2つの楽章が続くという構成。はっきりとした緩徐楽章がないのも珍しい特徴です。

 第1楽章はヴィヴァーチェ(生きいきと)、4分の4拍子です。決然と始まるテーマから流麗に音楽が進みますが、フレーズの長さがずいぶん変則的な箇所があり、変拍子のような感じを与えます。最後は半終止で第2楽章にすぐ続くようになっています。

 第2楽章はアルマンドです。後年、シックハルトはアルマンドに「アレグロ」などを指定することが多くなるのですが、ここではラルゴ(広びろと)。この楽章でもフレーズの長さの変則性はかなり特徴的です。それとともに、実にたっぷりした内容の楽章で、最後のほうでは、「まだ続くの?」というのがサプライズに感じられるほどです。本作の白眉。

 第3楽章はアレグロ(生き生きと)、4分の3拍子。かなり思い切った速さが合いそうに思いますが、むろん落ち着いたテンポでも楽しく演奏できると思います。後半が始まって間もなく、ヘミオラによる4回のゼクエンツが面白い効果を上げています。

 第4楽章は8分の6拍子のジークです。力作楽章が3つ続いたので、やや小粒な感じはありますが、実にきちっと造形された、引き締まった佳品です。

 第5楽章はプレスト(速く)、4分の4拍子。一陣の風のような短い快速楽章をおまけのようにつけ加えるのは、シックハルトに限らず好んだ形のひとつで、先例はコレルリあたりにあるようです。今で言う「アンコール」のような気持ちも少し含まれたものだったのでしょう。
 
 
 ソナタ ニ短調 作品17-2
 ★解題★

 J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。


★解説★

 作品17-1のソナタは5楽章から成っています。 5つの、いずれ劣らぬ力作楽章から成るソナタで、随所に印象的なモチーフのある佳品です。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。比較的細かい動きをまじえながら動いて歌っていきます。魅力的な旋律です。

 第2楽章はアレグロ(快活に)と指定されたアルマンドです。ヒタヒタと調子よく進むシックハルトが得意とした音楽で、32分音符の速い動きを含む速いリフレインが印象的です。終わり近くに出てくる人懐こいフレーズも一度聴いたら忘れられないでしょう。

 第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子の活発な楽曲です。最後に大きな音符で動く箇所がありますので、ここが間延びしないようにするとなると、かなり速いテンポになりそうです。

 第4楽章は発想記号がなく、2分の6拍子というやや珍しい拍子です。シチリアーノふうの音楽で、かなり長大ですが、美しい哀切な調べを含みます。

 第5楽章は再びアレグロで、4分の2拍子です。すばしこい感じの主題で始まり、快調な終曲。全曲をしめくくるエコーのフレーズが何とも可憐です。


ソナタ ニ短調 作品17-3
★解題★

 J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。


★解説★

 4つの楽章から成り、第1楽章の「グラウンド」ふうの趣向、第3・第4楽章での、1オクターブ跳躍をまじえながら主音(ラの音)を連打するモチーフの共通使用など工夫があり、傑作のひとつだと言えるでしょう。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。「グラウンド」のような音楽のつくりを取り入れて作られています。まず、通奏低音が半音階的下降を中心とする2小節の低音主題を奏すると、その低音に乗せてリコーダーが旋律主題を変奏しながら3度ほど演奏します。続いて推移部分でホ短調を経てニ短調に入り、ニ短調「グラウンド」の音楽をしばらく演奏。途中、リコーダーが「低音主題」を担当する場面もあります。やがてまた短い推移を挟んで元のイ短調でのグラウンドふう音楽になり、そのまま終結に向かいます。たった2小節のテーマをかなりの回数繰り返す音楽でありながら、ドラマ性の豊かな、みごとな音楽になっています。

 第2楽章は4分の4拍子のアルマンドで、アレグロ(快活に)と指定されています。シックハルトが得意とした、16分音符の常動的な動きで織り成す快速なアルマンドですが、途中、付点16分音符で跳ねるリズムや32分音符を含む動きも出てきて、音楽にいっそうの生気を与えています。なお、後半部の開始小節となる不完全小節の拍数が合っていないのですが、たぶん作曲者も版元も「わかっていて」このように記譜したものと思われますので、弊社版でもそのまま踏襲しています。

 第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子です。ふつうなら少し遅いテンポの曲が来てもいいところなのですが、このソナタでは快速楽章を持ってきました。まさに生き生きとした爽快な音楽で、とくに演奏しにくい箇所もなく、とても気持ちよく演奏できます。

 第4楽章は8分の6拍子のジーグです。最初の不完全小節が、8分音符2つ分なのはかなり珍しい例でしょう。冒頭だけでなく、後半の開始も同じように「八分音符2つ」のアウフタクトを持っており、変則的な面白さがあります。32分音符の動きや「付点八分」の動きも含む音楽で、速さは「そこそこ」で生き生きした音楽になると思います。
出版社リコーダーJP ジャンルリコーダー曲集
作曲者編・著・監修
グレード刊行日2022/01/01
総ページ数60ページサイズ長辺:297mm×短辺:210mm
厚み6mm重さ373g
版型A4編成

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