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SR-144 シックハルト ソナタ集 第14巻

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ソナタ ト短調 作品17-7

★解題★

 J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。


★解説★

 調子よく進む速めの音楽ばかり4楽章から成るソナタです。バロックソナタ全体を見回しても、かなり珍しい構成ではないかと思います。

 第1楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。題されてはいませんが、前奏曲なのでしょう。テーマが中低音域で決然と始まったのに続いて、印象あざやかなモチーフを次々に惜しげなくくりひろげて、まさに生き生きとした音楽となっています。

 第2楽章は4分の4拍子のアルマンドです。リズミックな面白さが随所にちりばめられ、よどみなく音楽が流れ出すおもむきは、音楽を演奏する楽しさに満ちています。

 第3楽章はコレンテ、だい4分の3拍子です。シックハルトのコレンテといえば、付点の跳ねるリズムが支配するものがたいへん多いのですが、この曲はその型にはまらない、例外に属するものです。第1楽章のテーマと共通する感じの決然としたテーマから始まり、面白い音型をちりばめた力作です。

 第4楽章は8分の6拍子のジークです。付点の跳ねるリズムを基調としていますので、あまり無茶な速いテンポで演奏する曲ではないでしょう。活発な運動性とともに、ゆたかな旋律性を併せ持ち、しかもがっちりと姿よく構成された、すぐれた終曲です。
 
 
 ソナタ ヘ長調 作品17-8
 
 ★解題★

 J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。


★解説★

 5つの楽章から成り、規模が大きく気宇も壮大なソナタです。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。テンポは速くありませんが、音の動きは細かく、前へ進みながらどんどん旋律を繰り出していくような趣があります。ヘ長調で始まりますが、最後はグラーヴェ・エ・ピアニシモ(重々しく、極めて弱く)ハ長調に終止します。

 第2楽章はアレグロ(快活に)と指定された、4分の4拍子のアルマンドです。シックハルトが好んだ、16分音符を多用して前進していく感じのアルマンドで、シックハルトらしい歌い回しで快調に進みますが、最後に「低いファ」の連打が求められるのがやっかいです。

 第3楽章はグラーヴェ(重々しく)、2分の3拍子です。きよらなか感じのヘ長調の主題で始まりますが、以後、イ短調、ホ短調、ニ短調と短調ばかりを渡り歩き、ようやくハ長調を経てヘ長調に戻って主題を再現し、収束に入っていきます。最後は第1楽章と同じくハ長調で終止します。

 第4楽章は4分の3拍子のコレンテです。シックハルトがよく書いた付点リズムを基調とするコレンテではなく、均分リズムを基調として、16分音符の速い音階がアクセントになっています。ブレスが難しいうえ長大で、演奏しきるのになかなか骨の折れる楽章です。

 第5楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)と指定され、4分の3拍子です。速いテンポの終曲で、民謡ふうの明るく素朴な感じの主題で初まり、副主題も長調、前半は屈託なく長調に終始します。繰り返しのあと、後半は一転してニ短調で2つ目の副主題を提示して始まり、イ短調で奏される3つ目の副主題では初めて16分音符や三連符が出てきます。うっかり速いテンポで始めすぎるとここで泡を食うことになりかなません。やがて主題が回帰すると、間もなくかなり念の入った感じのコーダに入り、ずいぶん堂々と全曲をしめくくるようになっています。このコーダの効果がなかなかのものなので、後半の繰り返しを省くのも一法でしょう。



ソナタ ト短調 作品17-9

★解題★

 J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。


★解説★

 5つの楽章から成っており、うち4つが快速楽章です。シックハルトの個性がよく発揮された快作だと言ってよいでしょう。

 第1楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子です、明快な主題で始まって、ほぼ終始その素材を用いて音楽を進めます。最初のクライマックスを築いたあと、いったん主題を再現し、さらにもう1度のクライマックスを築きます。そして、音数を減らして動きもおとなしくなる収束。颯爽とした開幕曲です。

 第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。唯一の緩徐楽章ですが、ここでも音楽はかなり細かな動きも含みながらリズミカルに進みます。短いですが、簡潔にして秀逸な楽章です。

 第3楽章はアルマンド、アレグロ(快活に)4分の4拍子で、シックハルトが得意とした速めのアルマンドです。決然とした開始から、すぐに16分音符の流れになっていきます。同音連打がやや多用されて効果を挙げ、印象的な佳品になっています。

 第4楽章はコレンテ、4分の3拍子です。これもシックハルトが得意とした付点の跳ねるリズムを基調とするコレンテで、堂々たる規模を持ち、本作の中核的楽章となっています。後半になると跳ねないリズム(均分リズム)も織り交ぜられ、面白い味が出ています。

 第5楽章はジーグで、8分の6拍子です。前半には付点の跳ねるリズムが用いられますが、後半にはそれがなく、リズム感にやや違いがあります。前半の内容から判断すればさほど速いテンポではないはずで、そのせいもあってかなり歌謡性の強いモチーフもちりばめられています。
出版社リコーダーJP ジャンルリコーダー曲集
作曲者編・著・監修
グレード刊行日2022/07/01
総ページ数60ページサイズ長辺:297mm×短辺:210mm
厚み6mm重さ250g
版型A4編成

掲載曲

曲名歌手名作詞作曲編曲訳詞タイアップグレード演奏時間編成
シックハルト ソナタ ト短調 作品17-7
シックハルト ソナタ ヘ長調 作品17-8
シックハルト ソナタ ト短調 作品17-9

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