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SR-113G.フィンガー ソナタ集 第2巻

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★冊子・・・A4サイズ(スコア16ページ、別冊リコーダーパート譜12ページ、別冊バスパート譜8ページ)

 ★CD・・・2枚
  収録内容=各種テンポによる伴奏、リコーダー演奏例
   ※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源による)

 ★有償サポート・・・バロックピッチ伴奏CD(2枚組 1200円+税)
   ※製品に申し込み用紙が付属しています。
   
   ソナタ ト短調 作品3-4
   
★解題★

 フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません(一説には1701年ごろ)。題名にははっきりと「DIX SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。比較的やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。

 中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があります。


★解説★

 4つの短い楽章から成る、たいへん小粒でやさしいソナタですが、音楽に力があって、演奏しがいのある名品です。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。短い前奏に続いてリコーダーが歌いだすと、フレーズの終わりの音を次のフレーズの開始の音にして歌い継ぎながら、しだいに長いフレーズを奏し、ようやく完全終止で落ち着くと、テーマが回帰して終わります。

 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、2分の3拍子。テーマはヘンデルのト短調ソナタの第2楽章のテーマに酷似していますが、発表はフィンガーのほうがはるかに古いのです。堂々たる開始から、やや早口な音楽に移り、そしてヘミオラを駆使した収束の音楽でしっかりしめくくります。

 第3楽章は再びアダージョ・4分の4拍子です。変ホ長調で歌いだしたと思うとすぐにハ短調、ト短調、変ロ長調、そしてまたト短調と移っていきながら、気持ちの激しいゆれ動きを表現しています。最後は速いパッセージをはなかやかに奏してからト短調でしめくくります。歌劇のいち場面を思わせる音楽です。

 第4楽章はプレスト(速く)、8分の6拍子で、ジークなのでしょう。分散和音で力強く上昇する音型から始まって、印象の鮮やかな音楽を繰り広げます。終止の箇所では付点のリズムも顔を出します。前半・後半ともに繰り返しますが、それでもほんとうに短い曲です。ただ、内容はぎっしりです。
 
 ソナタ ハ長調 作品3-5
 
 ★解題★

 フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません(一説には1701年ごろ)。題名にははっきりと「DIX SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。比較的やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。

 中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があります。


★解説★

 小粒ですが爽快感あふれる佳品です。

第1楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)と指定され、2分の3拍子です。平明ですが気品のある、実に気持ちのいいテーマを奏します。

 ※ 第1楽章と第2楽章は実は一続きの音楽で、ここで言う第2楽章の最後に第1楽章が回想されるのですが、練習の都合も考慮して、便宜的にこのように分けました。

第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。すばしこい感じのテーマで始まりますが、やがて少しなだらかなモチーフも導入されていきます。そして、収束したのかと思うと「ヴィヴァーチェ・2分の3拍子」となって、第1楽章の音楽がほぼそのまま回想されます。しかし、単なる「ダ・カーポ」ではなく(低音が少し違う)、全体に、より華やかで、かつ重厚な感じになっています。

第3楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。イ短調の走句で始まります。オペラの1場面のような劇的な雰囲気を持っており、チェンバロとの生アンサンブルならばかなり自由な演奏の仕方をしたいところでしょう。まったく切れ目なく第4楽章に続きます。

第4楽章はプレスト(速く)と指定され、8分の6拍子ですが、ジークではないのかも知れません。フレーズが変則的な(つまり4小節や8小節でない)小節数になっていることが多く、短いなかに旋律の表情が自在に変化していきます。絶品の終曲です。

ソナタ 変ロ長調 作品3-6

★解題★

 フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません(一説には1701年ごろ)。題名にははっきりと「DIX SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。比較的やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。

 中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があります。


★解説★

 たいへん小粒ですが引き締まった佳品です。

 第1楽章は、アダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。ていねいに歌っていくとじつに気持ちがよく、凝縮された上質の音楽であることがわかります。最後の2小節では、なにか即興的なフレーズを演奏してもよいのでしょう。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。広い音域にまたがる晴朗なテーマを提示したあと、しだいに細かなリズムに移っていきながら自由に音楽を進めます。「アルベルティ・バス」の音型も登場したあと、収束に入ると、分散和音の鮮烈な一閃が強い印象を残します。

 第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、2分の3拍子。ほぼ、拍通りの単純なリズムに終始しますが、後半の強引な転調は独特です(変ロ長調→ハ長調→ト短調でしょうか)。

 第4楽章はプレスト(速く)、8分の6拍子で、記載はありませんがジークなのでしょう。前半4小節・後半8小節という構成の、ごく短い終曲です。少しゆっくりめに演奏してバランスをはかるもよし、ことさら速く演奏して「あれ、もう終わり?」感を楽しむも良し。
 
G. フィンガー

~~ボヘミア出身のバロック作家~~


★フィンガーの生涯★

  ゴットフリート・フィンガーは、1660年ごろ、いまのチェコ共和国にあるオロモウツという町に生まれました。最初はクラヴィーア奏者として認められて地元の楽団で働き、1682年にはロンドンにわたり、国王ジェームズ2世の宮廷楽団に入り、のちにはフリーの作曲家として、ダニエル・パーセルやジョン・エクルズらとともにオペラ作家として活躍しました。

 その後、1701年にプロイセン国王フリードリヒ1世の王妃ゾフィー・シャルロッテに雇い入れられてドイツに渡りました。続いてインスブルック出身のカール・フィリップ公爵(のち選帝侯)に「室内楽士」として抱えられ、公に従ってニュルンベルグ、ハイデルベルグを経て1720年にマンハイムに移り、この地で1730年に亡くなりました。

 ※ 没年について、以前ははっきりしたことが言えていませんでしたが、1730年であることがつきとめられたようなので、訂正しました。(2019/2/8)


★こんにちに残る室内楽作品★

 フィンガーが書いた多数のオペラ、祝祭曲、オード、仮面劇などは忘れられましたが、室内楽作品は残りました。作品1から6まで、合わせておよそ 60曲もの室内楽作品があり、リコーダーファンに愛されてきた曲も数多くあります。

 フィンガーのソナタ類は、技術的に極端に難しいところがあまりありませんから、初級・中級者から楽しめます。バロック曲入門には最適の作品群だと言えるでしょう。
出版社リコーダーJP ジャンルリコーダー曲集
作曲者編・著・監修
グレード刊行日2020/2/1
総ページ数ページサイズ長辺:297mm×短辺:210mm
厚み5mm重さ181g
版型A4編成

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