架空の物語「ヴォルケーノ・タワー」。みなさんにはどんな冒険が待ち構えているのだろうか？<br><br>●解説<br>この作品は、2007年に熊本県立盲学校アンサンブル部のために作曲しました。当時の部員たちと「ヴォルケーノ・タワー」という架空の物語を作り、それに沿って音楽を仕立ててゆきました。いい思い出です。発想力・空想力は、音楽に欠かせない大切な要素。再出版の際にも当時描いたストーリーの断片を楽譜上に残しましたが、ぜひみなさんだけの素敵な物語や情景を思い描きながら、自由に演奏してほしいと願っています。<br>あらためまして、ようこそ「ヴォルケーノ・タワー」へ。この冒険が、みなさんにとって素晴らしい旅となりますように。<br><br>●演奏上の注意<br>・Percussion 2 のXylo.は、１オクターブ下げて演奏しても構いません。<br>・Percussion 5 のＢ.Ｄr.は（布などで）ミュートし、リズムが際立つように。83小節目からはミュートを外してください。<br>・Percussion 7の２rinは代用としてフィンガーシンバル（２枚を吊るしマレットで）、もしくはアンティークシンバル（Ｆ＆Ｃ音）でも可。Vib.との対話を考慮した音色で。<br>・Percussion 7の13小節目から指定されているスティックは、ティンパニマレットのグリップエンドでも可。<br>・冒頭や終盤に出てくる打楽器セクションのad lib.は、ただの持続音ではなく、鍵盤楽器の響きやリズムに呼応するような、自然界に存在する、さまざまな音をイメージしながら奏してください。　<br><br>●編成について<br>・この曲は７人用に書かれたものですが、６人でも演奏できます。一例として、Perc.4 とPerc.5の必要な音を組み合わせて1名で演奏するといった工夫が可能です。原曲のニュアンスを損なわなければ、創意工夫の上、現場に合った編成で演奏いただいて構いません。(ジェリー・グラステイル)<br><br>編成<br>1st Percussion<br>Marimba<br><br>2nd Percussion<br>Timpani<br>Vibraphone<br>Xylophone<br><br>3rd Percussion<br>Marimba<br><br>4th Percussion<br>4 Toms<br>Suspended Cymbal<br>Rain Stick<br><br>5th Percussion<br>Bamboo Chime<br>Bass Drum<br><br>6th Percussion<br>Small Maracas<br>Wind Chime<br>Suspended Cymbal<br>Floor Tom<br><br>7th Percussion<br>Tam-tam<br>2 Rin<br>Timpani<br>Glockenspiel<br>