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- 9784296118168
ランド・パワー原論
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ランド・パワーとは国家が支配下に置く陸地を整備、活用する潜在的、顕在的な能力の総称。地政学の創始者であるハルフォード・マッキンダーが提唱した概念であり、地政学においてランド・パワー超大国そのものを指す場合もある。<br /><br /> 陸地は古来より人間にとっての基本的生息地であり、海・空と違い占有が可能であり、その絶対的な重要性は普遍であると考えられている。故に戦争の最後の勝敗を決するのは陸上戦力と位置づけられる。地政学においては、強大なランドパワーの保有国は強大なシーパワーの保有国と対決するものとして位置づけられている。<br /><br /> ランド・パワーの構成要素としてはまず基幹的な要素は陸上戦力であり、ここから派生した陸地とその陸地における住民・資源の支配権である。基本的に大陸の大部分を領有する国家はその量的な観点からランド・パワーに優れた国家であり、島や半島を領有する国家は強大なランド・パワーを求めることが出来ないと考えられる。双方を求め破綻に至ったのが戦前のドイツ、日本と言える。<br /><br /> 空、宇宙、サイバー空間支配の重要性が高まっているが、ウクライナ危機に見られるようにサイバーの前哨戦を言えた後はやはり地上の支配をめぐるランド・パワーの戦いとならざるを得ない。それゆえ、ランド・パワーは人類が永遠に追い求め、守る対象なのである。経済安全保障をはじめとする安全保障論議が身近なものとなっている日本においてもランド・パワーに関する知識は国際政治を理解するうえで欠かせないものとなる。<br /><br /> 本書は、理論・歴史・未来をバランスよく記述した体系的解説書。執筆陣には、ブライアン・ボンド、フィリップ・セイビン、ウィリアムソン・マーレ―ら世界的な権威も参加する。
出版社 | 日経BP社 | ジャンル | 評論・エッセイ・読み物・その他 |
作曲者 | | 編・著・監修 | 石津朋之 |
グレード | | 刊行日 | 2024/04/16 |
総ページ数 | 472ページ | サイズ | 長辺:210mm×短辺:148mm |
厚み | mm | 重さ | g |
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版型 | A5 | 編成 | |