『Shall we ダンス?』はじめ多くの良質な娯楽映画を世に送り出し続ける映画プロデューサー桝井省志の編著による本書の真意は、「独立プロのススメ」にあるのだ。真の意味で映画をプロデュースするとは、つまり映画プロデューサーという仕事は、自らプロダクションを起こしてこそ為されるべきものだと言う。大所帯の映画製作現場を仕切る上でのあらゆる制約とリスクを一身に引き受けて、自ら汗を流し、時には冷や汗、時には己を捨てて憂き身を窶す無職渡世人になる覚悟があるか?と、映画制作を志す若者達に問いかける。そして、独立プロダクションのプロデューサーにこそ誰にも知ることのできない映画作りの楽しさや喜びがある。そんな著者の持論を展開するべく、本書は、現役二十名の独立プロのプロデューサー達の生の声が核となっている。