文系部活で大人気の吹奏楽部。部活で活躍する学生に向けて、トロンボーンの上達のためのポイントを画像とイラストを交えて紹介。<br><br>★ 演奏テクニックから部活としての取り組みまで。<br><br>★ ステップアップのためのポイントがわかる!<br><br>★ 毎日できる練習メニュー。<br><br>★ アンサンブル&合奏のコツ。<br><br>★ 本番に強いメンタル育成 ・・・etc.<br><br><br>◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆<br><br>私は小学校の時、初めてトロンボーンという楽器を手にしました。<br>そしてスライドの曲げ伸ばしで、金管楽器では<br>唯一グリッサンドができるトロンボーンの面白さに<br>たちまち夢中になりました。<br>みなさんの中にも、実はこれがやりたくて<br>トロンボーンを始めたという方は多いのではないでしょうか・・・。<br><br>トロンボーンは、もともと教会音楽の合唱曲の伴奏楽器として<br>発展してきたという歴史を持ち、その最大の魅力は<br>「神の楽器」とも称されるハーモニーの美しさと心地よさにあります。<br>声のように甘く歌ったり、大きな音で重厚な響きを出したり、<br>その表現力の多彩さはまさに無限といってもよいでしょう。<br>3本または4本の音が集まり、<br>倍音の豊かな響きに包まれた時の幸福感!<br>「トロンボーンを吹いていて本当に良かった」と<br>心から実感する瞬間です。<br><br>トロンボーンは吹奏楽ではもちろんですが、<br>オーケストラ作品でも大活躍します。<br>ストラヴィンスキー作曲「火の鳥」、<br>レスピーギ作曲「ローマの祭」、ラヴェル作曲「ボレロ」<br>・・・・・・など、いろいろな作曲家がトロンボーンの音色と<br>演奏効果を最大限に生かすために、<br>さまざまな場面で使っているのです。<br><br>トロンボーンの上達のためにいちばん大切なことは、<br>「もっともっとトロンボーンを好きになる」ことです。<br>テクニックの向上のために日々練習することはもちろん必要ですが、<br>練習「させられている」という気持ちで吹いていては上達も望めませんし、<br>聴いている人に自分の想いが伝わるような演奏をすることはできません。<br>今日より明日、明日よりあさって。<br>「努力すればきっと良いことがある! きっと自分はもっとうまくなれる! 」<br>と信じて、練習を続けていってください。<br>楽器ほど上達するほどに面白さが増していくものは、<br>そうそう他にはありませんよ!<br><br>岸良 開城<br>日本フィルハーモニー交響楽団 副主席トロンボーン奏者<br>東京音楽大学・洗足学園音楽大学各非常勤講師<br>「トロンボーン・クァルテット・ジパング」メンバー<br><br><br>◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆<br><br>☆序章 トロンボーンの基本をチェック!<br>全2項目<br><br>☆第1章 ウォーミングアップと基本練習<br>全9項目<br><br>☆第2章 パート練習でレベルアップ<br>全10項目<br><br>☆第3章 アンサンブルで表現力を磨こう<br>全7項目<br><br>☆第4章 合奏のパフォーマンスを追求しよう<br>全7項目<br><br>☆第5章 本番で最高の演奏をしよう!<br>全10項目<br><br>☆第6章 メンテナンスにも気を配ろう<br>全1項目