いま女流棋界で双璧をなす二人が里見香奈（現姓・福間）と西山朋佳です。緻密にコツコツ有利を積み重ねる里見と、些事を気にせず豪快に相手を斬る西山は、タイトル戦の舞台で激戦を繰り広げています。<br>　本書は、そんな二人の2023年10月までの実戦66局をすべて収めた実戦集。全局解説つきで、中でも藤井猛九段、菅井竜也八段による注目局８局は詳細解説でお届けします。ほかに二人のインタビュー、写真も収録。<br><br>福間香奈（ふくま・かな）<br>旧姓・里見香奈（2024年１月に結婚を発表）。<br>1992年３月２日生まれ。島根県出雲市出身。<br>2004年10月１日、女流２級でプロデビュー。森けい二九段門下。<br>2020年４月１日、女流六段。<br>鋭い終盤力は「出雲のイナズマ」と呼ばれることも。<br>2019年９月、第１期ヒューリック杯清麗戦を制して、史上初の女流六冠の偉業を成し遂げた。<br>タイトル獲得56期（白玲１、清麗４、女王１、女流王座７、女流名人12、女流王位９、女流王将８、倉敷藤花14）。<br><br>西山朋佳（にしやま・ともか）<br>1995年６月27日年生まれ。大阪府大阪狭山市出身。<br>2010年３月、６級で奨励会入会。伊藤博文七段門下。<br>2015年12月、三段に昇段。2021年３月、奨励会を退会。<br>2021年４月、女流棋士三段。<br>2018年５月、第11期マイナビ女子オープンで初タイトル獲得。<br>2022年６月、第15期マイナビ女子オープンで防衛し、永世女王に。<br>タイトル獲得15期（白玲２、女王６、女流王座２、女流名人１、女流王将４）