RJPのためにたくさんの通奏低音実施をしてくださっている作曲家・森好美さんの、2022年の作品です。以下、吉澤実先生の推薦コメントと作曲家ご自身による解説文です。


★推薦コメント

　ディヴェルティメント(Divertimento)はイタリア語で「楽しい、愉快な、面白い」意味を持ち、18世紀に貴族の社交、祝賀、娯楽、食卓などで演奏されました。日本語では「喜遊曲」と訳されています。ハイドンやモーツァルトによって大変多く作曲されました。

　この森好美さんのディヴェルティメントは、野山の可憐な花を見つけたときのような喜び、閃き、そして、純粋さを感じさせてくれます。早速、リコーダーの仲間でこの作品の中のいろいろな可憐な花を見つけましょう。

吉澤　実


★解説★

　「Divertimento No.1」はリコーダーアンサンブルの魅力を引き出せる曲を作ることはできないだろうか？と試みた作品です。

　第１楽章 (STB)　フーガの形式。テーマが折り重なる様に出ますから、テーマを演奏している際は特に丁寧に、そして、自分が主役！という気持ちで演奏してください。また、フレーズの感覚をしっかり出して演奏していただくと、曲の良さが伝わると思います。

　第２楽章 (ATB)　どこか昔の子供の頃懐かしい風景を思い起こさせるような暖かな音色を目指してもらうと良いかと思います。色々な思い出を回想しながら穏やかに演奏してもらうと良いでしょう。

　第３楽章 (SSA)　子猫がじゃれ合う様子や、小動物が遊んでいる様がぴったりかと思います。とにかく楽しく、息を揃えてハーモニーを感じながら演奏してください。