
- 商品コード:
- 4571325252093
RP シックハルト アルトリコーダーソナタ へ長調 作品30-12
発送日目安:3~4日後
ご注文のタイミング、在庫状況によりお届け日数が異なる場合がございます。
- 販売価格(税込):
- 1,980円
- 獲得ポイント:
- 18Pt
J.C.シックハルトの「24のソナタ 作品30」は、原題は「音楽のアルファベット 24のソナタ」で始まる長いもので、1735年ごろの出版だそうです。1722年に発表された大バッハの「平均率クラヴィーア曲集」と同様に、「すべての調によるソナタ」であることが狙いの一つだったようで、フルート、ヴァイオリン、リコーダーのどれで演奏してもよいことになっていました。(音域が違いますから、その場合は音符記号の読み替えにより、移調して演奏するようになっていました。)
すべての調、というからには、シャープやフラットの記号が5つも6つもついたような調号になる曲も出てくるわけですが、難しい場合は、やさしい調で演奏することもできるようになっていました。たとえば、「嬰ハ長調」(シャープ7つの調)の曲の楽譜を、「ハ長調」の楽譜として読んでしまえば格段にやさしくなります。そういうことをしてもよいということになっていたのです。
RJP版では、フランス・ブリュッヘンらが提案している調の選定(全音楽譜出版社刊「24のソナタ」による)と曲配列にもとづいて出版していきます。(ブリュッヘン版では原典と異なる曲配列になっていますが、RJP版でもブリュッヘン版が付した曲番号を踏襲するということです。)
(一部改稿 2011.08.24.)
★解説★
楽章が7つと多いのですが、ひとつひとつの楽章は比較的小規模なものが多く、ひきしまった印象を与える佳品です。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。シックハルトらしい透明感のある短調楽章で、最後はハ短調で終わるというやや変則的な構成。
第2楽章はカンタービレ(歌うように)と指定された4分の4拍子の曲です。ユーモアをたたえたリズミカルな音楽で、鋭い音符がところどころにピリリとスパイスを効かせます。
第3楽章は4分の3拍子で、シックハルト得意の付点リズムを基調とするコレンテです。ここでも惚れ惚れする腕の冴えが楽しめます。
第4楽章はラルゴ(広々と)で、2分の3拍子。第1楽章と通い合う感じの強い間奏曲になっています。
第5楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子で、大きな音符で快速に進みます。ブーレかリゴドンなのでしょうか。小粒ですが力強い楽章です。
第6楽章はヴィヴァーチェ(生きいきと)、4分の3拍子です。かなり速いテンポが想定されているでのはないかと感じられます。内容の濃い展開を持つ大規模な楽曲で、本作の白眉でしょう。演奏上は、低音域での「ラのフラット」を含む速い動きにかなりの難しさがあります。
第7楽章は再びアレグロで、8分の6拍子のジークです。付点リズムが基調ですから、8分音符リズムのジークよりは少しゆっくりでよいのでしょう。半音階的な処理に斬新さがある、短いけれどもすぐれた終曲です。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
---|---|---|---|
作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2023/03/01 | |
総ページ数 | 24ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 2mm | 重さ | 127g |
版型 | A4 | 編成 |
この商品に対するお客様の声
この商品に対するご感想をぜひお寄せください。