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RP シックハルト コレルリの合奏協奏曲によるトリオソナタ 第5番
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「12の合奏協奏曲集 作品6」は、大作曲家コレルリ晩年の最高傑作です。これを、バロック時代のリコーダー音楽の大作曲家・シックハルトが、アルトリコーダー2本と通奏低音のためのトリオソナタに編曲したのが、「コレルリの合奏協奏曲による12のトリオソナタ」です。まさに、作曲者・編曲者ともに最高の人を得た、名品と言えるでしょう。
★解説★
4つの楽章から成り、全楽章とも合奏協奏曲第3番・ハ短調の楽章からとられています。ただし原曲の第3楽章グラーヴェは採用されずに置かれた形となりました。
第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の4拍子です。2本のリコーダーのかけあいやハーモニーが美しく、いくぶん重苦しく武骨な感じもある原曲に比べて、しっとりとした感じにまとめられています。最後はフリギア終止で第2楽章を呼びます。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子です。第1リコーダーが主題を提示したのに対して第2リコーダーが属調(イ短調)で応答し、さらに低音が主題を奏するという導入はすっかりフーガの形ですが、そのあとは対位法的な色彩は強いもののフーガの形からは外れていきます。途中でもう1度、無伴奏で主題を導入していく箇所がありますが、このときは応答が同度になっています。しかし音楽的な効果はすばらしく、本作の白眉と言っていいでしょう。
第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。低音が忙しく動き回る上で、リコーダーは力強くリズミカルな音楽をくりひろげます。
第4楽章は8分の12拍子のジーグで、再びアレグロ。第1リコーダーが無伴奏でジーグらしいテーマを示すと、第2リコーダー、続いて低音がそれを模倣しつつ唱和し、合奏になだれ込んでいきます。スピード感にあふれるすばらしい終曲ですが、第1リコーダー(と第2リコーダーの一部の箇所)の指回りの難しさはかなりのもので、洗練された基礎技術を要します。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
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作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2023/04/01 | |
総ページ数 | 44ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 4mm | 重さ | 184g |
版型 | A4 | 編成 |
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