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RP シックハルト コレルリの合奏協奏曲によるトリオソナタ 第7番
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「12の合奏協奏曲集 作品6」は、大作曲家コレルリ晩年の最高傑作です。これを、バロック時代のリコーダー音楽の大作曲家・シックハルトが、アルトリコーダー2本と通奏低音のためのトリオソナタに編曲したのが、「コレルリの合奏協奏曲による12のトリオソナタ」です。まさに、作曲者・編曲者ともに最高の人を得た、名品と言えるでしょう。
★解説★
4つの楽章から成り、第1楽章は「合奏協奏曲 第2番」の第1楽章、第2楽章は「第4番」の第3楽章から、第3楽章は「第7番」の第3楽章から、第4楽章は再び「第4番」の、第4楽章から、それぞれとられています。ただ、第1楽章は原曲の楽章の前半を省いた後半のみの採用、第4楽章は逆に原曲の楽章の前半だけを採用したものです。
第1楽章はアレグロ(快活に)4分の3拍子で始まり、最後はアダージョ(ゆっくりと)の4分の4拍子になります。ヘ長調のソナタなのですが、この楽章は原曲の楽章を途中から採用した関係で、ハ長調で始まるという珍しいことになっています。また、原曲では、最後の遅い部分は、アダージョ、ラルゴ、アンダンテと細かく変わっていくのですが、シックハルトによる本作ではシンプルに「アダージョ」でくくられました。第1リコーダーが先導して第2リコーダーが模倣する開始から、声をそろえたりかけあいになったり、また2本がリズミックに組み合わされる音楽になったりと、アンサンブルの楽しさが満載された楽章です。
第2楽章はサラバンドと題され、4分の3拍子です。サラバンドらしい落ち着いたテンポで演奏することになると思いますが、実はコレルリの原作では、サラバンドというタイトルはなく、「ヴィヴァーチェ(生き生きと)」の指定です。サラバンドがヴィヴァーチェでは絶対にいけないということはないと思いますが、シックハルトがテンポ等の感じを変更して、曲の別の面に照明を当てた編曲だと言えるかも知れません。
第3楽章は再びアレグロで、4分の4拍子です。八分音符で刻み進む快速感のある低音に乗って、キビキビとした音楽を奏でていく楽章で、ノリよく気分よく演奏できる佳品です。
第4楽章はジーグと題され、4分の2拍子です。ジーグは通常は8分の6拍子や8分の12拍子で書かれるのですが、ここでは「三連符」を多用することで、同様の拍子感を実現しようとしています。しかし4分の2拍子ですから、ふつうの「2連符」もところどころに現れ、それがちょっとした味付けになっています。軽妙な楽しい終曲となりました。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
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作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2024/02/01 | |
総ページ数 | ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 3mm | 重さ | 162g |
版型 | A4 | 編成 |
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