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RP ヴァレンタイン アルトリコーダーデュオソナタ ニ短調 作品6-1
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ロバート・ヴァレンタインの「作品6」の無伴奏二重奏曲集は、いつごろどこで初出版されたのか、調べ得た範囲ではわかりませんでしたが、Walshによりロンドンで出版された版(おそらく初版ではない)が存在しますので、それに基づいて版を起こしました。
アルトリコーダー用の無伴奏二重奏曲集ですが、6曲のうち最初の4曲は「作品3」の通奏低音伴奏独奏ソナタの編曲です。第5番と第6番については今のところ「元ネタ」の曲を見つけられていませんが、これらにもオリジナルがあるのかも知れません。
編曲とは言いながら、たとえばルイエ・ド・ガンのソナタに基づいた同様の曲集(たぶん作曲者とは別人による編曲)などに比べると、非常によくできており、作曲者自身の手になる改作だったのではないかと思われます。
★解説★
曲集の冒頭を飾るニ短調のソナタは、作曲者の充実を感じさせる名品で、「作品3-1」のソナタを元にしています。(以下は作品3-1の解説を再録)
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。印象の鮮やかな主題をていねいに扱いながら音楽を進めます。途中に導入される三連符のエピソードも音楽に新鮮な風を呼び込んで成功しています。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の2拍子です。ヴァレンタインらしいすっきりとした主題を挟みながら2つの副主題を示すロンドとみてよいと思いますが、リピートをすべて行なうと、A-A-B-A-C-A-B-A-C-Aという形式になっています。
第3楽章は再びアダージョで、2分の3拍子です。分散和音を多く含む主題で始まり、ヘミオラの終止で終わるフレーズを重ねていきますが、旋律線が味のある変化をみせるほか、転調にもリズミックな変化の持ち込みかたにも工夫があって、内容の濃い楽章になりました。
第4楽章は再びアレグロで、8分の6拍子のジークふうの終曲です。躍動感・スピード感があって運動性の魅力も十分持ちながら、内容的にもヒネリが利いていて、類型を脱したすぐれた出来栄えです。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
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作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2023/04/01 | |
総ページ数 | 20ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 2mm | 重さ | 112g |
版型 | A4 | 編成 |
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