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RP ヴァレンタイン ソナタ 田舎での休暇 第3番 ハ長調
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「田舎での休暇」(Villeggiatura)と題されたこの無伴奏デュオソナタ集は、パルマのパラティン伯図書館 (Biblioteca Palatina)に伝えられた手書きの楽譜集に収められていたものです。他には6曲ずつ2セットで合計12曲の通奏低音伴奏ソナタが一緒に綴じられていました。
ヴァレンタインの無伴奏デュオは、愛好家の多かったイギリスやフランスでは出版されていましたが、イタリアではあまり出版された形跡がありません。以下、本作を初めて印刷譜として出版したUT ORPHEUS版に掲げられたNicoka Sansone氏の序文によると、この二重奏曲集も、ルッカの貴族で音楽愛好家だったParensiが、おそらく練習用の曲として作曲者から個人的に提供を受けたものではないかといいます。そして、作曲年代は、ナポリ6度和音の頻繁な使用や、快速楽章の最初や最後のところにユニゾンをよく用いていること、終曲としてメヌエットを好んで置いていること、Amoroso やAndanteなどの発想記号を好んで用いていることなどから、作曲者晩年の1730年ごろだろうと推定されています。
その推定が当たっているかどうかはともかく、掛け値なしに充実した作品が揃っており、音楽的興趣の尽きないすばらしい二重奏曲集となっています。
★解説★
第3番のソナタはハ長調で4つの楽章から成り、そのうちゆったりした感じの楽章は1つだけです。
第1楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子の、軽妙でユーモラスな音楽です。いきなり6小節にわたるユニゾンのテーマで始まり、ときおりテーマを、いくらかぼんやりと回想しながら、自由に音楽を進めていきます。変幻自在の、まさに名人芸の書きっぷりです。
第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子で、イ短調を基調としています。かけあいになったり声をそろえたりしながら進む叙情的な音楽。短調の楽章では「ナポリの6」の和音が頻繁に用いられるのは、この曲集全体を通じての特徴です。
第3楽章はハ長調に戻り、アレグロ・8分の6拍子のジーグです。テーマは分散和音を骨組みとするシンプルなものですが、変化が多彩で、じつに面白く書かれた逸品。付属CDでは落ち着いたおだやかなテンポで演奏されていますが、かなり速く演奏するのも面白いでしょう。
第4楽章は8分の3拍子のメヌエットです。じつに軽やかで品がよく、変化にも富んでいて、かわいらしい外観とは裏腹の、意欲的な傑作だと思います。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
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作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2021/06/01 | |
総ページ数 | ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 2mm | 重さ | 125g |
版型 | A4 | 編成 |
掲載曲
曲名 | 歌手名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 訳詞 | タイアップ | グレード | 演奏時間 | 編成 |
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第1楽章 Allegro | C1 | ||||||||
第2楽章 Adagio | B2 | ||||||||
第3楽章 Giga Allegro | C1 | ||||||||
第4楽章 Mnuetto | B3 |
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