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RP G.フィンガー アルトリコーダーソナタ ト長調 Walsh版「6つのソナタまたはソロ」第4番
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ロンドンの出版業者Walshが1695年ごろに出版したとされる「6 Sonatas or Solos」という曲集があり、うち、第1番から第3番まではヴァイオリンソナタ、第4番から第6番までがリコーダーソナタです。
本作はこの曲集の「第4番」として収録されたト長調のソナタで、4つの楽章から成っています。
★解説★
第3楽章の最後の音が第4楽章の最初の音でもあるという書き方がされており、続けて演奏されるようになっています。全体に小粒ですが、親しみやすくて変化に富んだ内容を持つ佳品です。
第1楽章は4分の3拍子で、発想指示がありませんが、いくらか落ち着いたテンポの楽章だと思われます。最初は速い特徴的な音型(これが第4楽章でも用いられます)を含む、いくらか器楽的な感じのテーマで始まりますが、主題の再提示から変化して転調し、間もなく第2フレーズがしめくくられたあたりから、非常に歌謡的な感じになって、やがてすばらしい気持ちの高まりを描き出します。
第2楽章も発想指示がなく、4分の4拍子の楽章です。第1楽章よりもいくらか前に進む気持ちで(つまり、いくらか速く)演奏してみたい感じでしょう。16分音符の連続で常動曲のように始まりますが、途中でやや落ち着いた動きかたになり、リズムにも変化を取り入れたかと思うと、間もなくエコーの効果で終わります。
第3楽章は、アダージョ(ゆっくりと)と指定されていて、これが本作唯一の発想指示です。ト長調の平行調・ホ短調の哀切な主題で始まりますが、続いて主題をト長調に移して奏し始め、一度ニ長調も通りますが、けっきょくト長調を確立しながら、はれやかな高まりをみせて、第4楽章へ続きます。
第4楽章はまたも発想指示がありませんが、速いテンポの終曲でしょう。RJPの演奏例では、第3楽章のほぼ4倍のテンポ(つまり第3楽章の16分音符のテンポが第4楽章の四分音符になる)で演奏する感じにしてみています。7小節の前奏に続いて第1楽章と縁の深い主題を示し、これをおもな素材とする、晴朗でわかりやすい音楽で、簡潔にまとめられています。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
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作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2023/09/01 | |
総ページ数 | 16ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 4mm | 重さ | 102g |
版型 | A4 | 編成 |
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