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SR-146 レオナルド・レオ ソナタ集 第3巻
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★解題★
オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。本作はそのなかの6番目の曲です。
★解説★
4楽章から成り、緩急緩急の「教会ソナタ」型で書かれています。随所に独創性が光る佳品です。
第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の4表拍子です。細かな音符まで用いていますが、見た目ほど演奏は難しくありません。歌謡性が豊かで、構成もしっかりしています。フリギア終止で第2楽章を呼びながら終わります。
第2楽章はプレスト(速く)、8分の3拍子で、はなやかに踊るような音楽です。後年に大流行する「ソナタ形式」を先取りした構成で、主題の提示を行なう部分、展開を行なう部分、再現を行なう部分から成る形は、かなりはっきりしてきています。ただ、第2主題部は、まだあまりしっかりした存在感がありません。
第3楽章は再びラルゴで、4分の3拍子。変ホ長調を基調としています。「アルペッジョ」との発想指定がされているように、分散和音で、美しい和声の移り変わりにより音楽を進めます。最後はやはり第4楽章を呼ぶ半終止。
第4楽章は発想記号がありませんが、明らかに速いテンポでキビキビと演奏される音楽です。後半に2度出てくる「増2度音程」が面白い効果を上げています。コンパクトですが中身の濃い終曲だと言えるでしょう。
ソナタ 第7番 ニ短調
★解題★
オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。本作はそのなかの最後の7番目にあたる曲です。
★解説★
4楽章から成り、緩急緩急の「教会ソナタ」型で書かれています。
第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。大きな跳躍進行の多い旋律で哀切に歌い出しますが、第2フレーズでは軽く速い動きを取り入れ、さらにシンコペーションを含むリズミックなモチーフへ・・・と、なかなか変化に富んだ内容です。やがて冒頭主題を回想したあと、やはり変化に富む進行で収束へ導きます。末尾にSiegue とあるのは Attacca の意味で、つまり間を置かずすぐに第2楽章を開始する指示です。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。16分音符で駆け上がっていき、続いてやはり16分音符で下ってくる、という構造の主題です。美しいゼクエンツ、効果的なエコーで奏されるモチーフなどを軽妙に連ね、イ短調で前半をしめくくります。繰り返しのあと、力強くはなやかに盛り上がっていく展開部になり、これがヘ長調に終止すると、主題が回帰し、そして音楽は収束に向かいます。「ナポリ6度和音」が「ああ終わりなんだな」と感じさせる合図になっています。
第3楽章は再びラルゴで、4分の4拍子の短い間奏曲ふうの楽章です。比較的細かな音符により、特徴的なリズムで分散和音を奏する主題を扱い、最後は通奏低音が短い後奏を奏でて終わります。Siegueの指定により、すぐに終曲へ。
第4楽章は再びアレグロで、2分の2拍子です。付点四分の跳ねるリズムと四分音符三連符を用いる特徴的な主題で始まります。力強い感じの音楽ではありますが、どこか舞曲ふうの素朴さも感じさせます。やがて要所で八分音符三連符も用いられて、音楽にさらにスピード感が加わっていきます。
出版社 | リコーダーJP | ジャンル | リコーダー曲集 |
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作曲者 | 編・著・監修 | ||
グレード | 刊行日 | 2022/09/01 | |
総ページ数 | 36ページ | サイズ | 長辺:297mm×短辺:210mm |
厚み | 6mm | 重さ | 190g |
版型 | A4 | 編成 |
掲載曲
曲名 | 歌手名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 訳詞 | タイアップ | グレード | 演奏時間 | 編成 |
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レオナルド・レオ ソナタ 第6番 ト短調 | |||||||||
レオナルド・レオ ソナタ 第7番 ニ短調 |
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