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SR-161 ヴァレンタイン アルトリコーダーデュオソナタ 第3巻

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ヴァレンタイン ソナタ ニ短調 作品6-1
★解題★

  ロバート・ヴァレンタインの「作品6」の無伴奏二重奏曲集は、いつごろどこで初出版されたのか、調べ得た範囲ではわかりませんでしたが、Walshによりロンドンで出版された版(おそらく初版ではない)が存在しますので、それに基づいて版を起こしました。

 アルトリコーダー用の無伴奏二重奏曲集ですが、6曲のうち最初の4曲は「作品3」の通奏低音伴奏独奏ソナタの編曲です。第5番と第6番については今のところ「元ネタ」の曲を見つけられていませんが、これらにもオリジナルがあるのかも知れません。

 編曲とは言いながら、たとえばルイエ・ド・ガンのソナタに基づいた同様の曲集(たぶん作曲者とは別人による編曲)などに比べると、非常によくできており、作曲者自身の手になる改作だったのではないかと思われます。


★解説★

 曲集の冒頭を飾るニ短調のソナタは、作曲者の充実を感じさせる名品で、「作品3-1」のソナタを元にしています。(以下は作品3-1の解説を再録)

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。印象の鮮やかな主題をていねいに扱いながら音楽を進めます。途中に導入される三連符のエピソードも音楽に新鮮な風を呼び込んで成功しています。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の2拍子です。ヴァレンタインらしいすっきりとした主題を挟みながら2つの副主題を示すロンドとみてよいと思いますが、リピートをすべて行なうと、A-A-B-A-C-A-B-A-C-Aという形式になっています。

 第3楽章は再びアダージョで、2分の3拍子です。分散和音を多く含む主題で始まり、ヘミオラの終止で終わるフレーズを重ねていきますが、旋律線が味のある変化をみせるほか、転調にもリズミックな変化の持ち込みかたにも工夫があって、内容の濃い楽章になりました。

 第4楽章は再びアレグロで、8分の6拍子のジークふうの終曲です。躍動感・スピード感があって運動性の魅力も十分持ちながら、内容的にもヒネリが利いていて、類型を脱したすぐれた出来栄えです。


ヴァレンタイン ソナタ ヘ長調 作品6-2
★解題★

  ロバート・ヴァレンタインの「作品6」の無伴奏二重奏曲集は、いつごろどこで初出版されたのか、調べ得た範囲ではわかりませんでしたが、Walshによりロンドンで出版された版(おそらく初版ではない)が存在しますので、それに基づいて版を起こしました。

 アルトリコーダー用の無伴奏二重奏曲集ですが、6曲のうち最初の4曲は「作品3」の通奏低音伴奏独奏ソナタの編曲です。第5番と第6番については今のところ「元ネタ」の曲を見つけられていませんが、これらにもオリジナルがあるのかも知れません。

 編曲とは言いながら、たとえばルイエ・ド・ガンのソナタに基づいた同様の曲集(たぶん作曲者とは別人による編曲)などに比べると、非常によくできており、作曲者自身の手になる改作だったのではないかと思われます。


★解説★

 第2番・へ長調は、作品3-3のソナタが元になっています。4つの楽章から成り、急・緩・急・急という、どちらかと言えば珍しい構成です。コンパクトにまとまった、創意に満ちた作品で、佳品のひとつと言えるでしょう。

 第1楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。特徴的なテーマ、それを第2リコーダーが模倣しつつ支えて始まります。ただ、テーマのモチーフがいきなりゼクエンツを形成する、この入り方は、かなり珍しいでしょう。ひとしきりテーマを扱ったあと、つぎつぎと目新しいモチーフを導入しながら音楽を進めます。やがてまたきれいに終止になったかと思うと、それがテーマ回想の始まりで、間もなく収束となります。独創的な1品。

 第2楽章は4分の3拍子のサラバンドで、ラルゴ(広々と)と指定されています。サラバンドの特徴的リズム(四分・付点四分・八分)が多く登場しますが、それが同音の連打となっているのは、これまた珍しいと思います。

 第3楽章はガボットと題され、4分の2拍子で、再びヴィヴァーチェが指定されています。ほとんど跳躍進行ばかりで進みながら、簡潔にまとめられています。

 第4楽章は、アレグロ(快活に)と指定された、8分の12拍子のジーグです。密度高く書かれたすぐれた終曲です。
 
 
ヴァレンタイン ソナタ ハ長調 作品6-3
★解題★

  ロバート・ヴァレンタインの「作品6」の無伴奏二重奏曲集は、いつごろどこで初出版されたのか、調べ得た範囲ではわかりませんでしたが、Walshによりロンドンで出版された版(おそらく初版ではない)が存在しますので、それに基づいて版を起こしました。

 アルトリコーダー用の無伴奏二重奏曲集ですが、6曲のうち最初の4曲は「作品3」の通奏低音伴奏独奏ソナタの編曲です。第5番と第6番については今のところ「元ネタ」の曲を見つけられていませんが、これらにもオリジナルがあるのかも知れません。

 編曲とは言いながら、たとえばルイエ・ド・ガンのソナタに基づいた同様の曲集(たぶん作曲者とは別人による編曲)などに比べると、非常によくできており、作曲者自身の手になる改作だったのではないかと思われます。


★解説★

 第3番のソナタは、作品3-8の通奏低音つきソナタが元になっています。4つの楽章から成り、緩急緩急の構成と言ってよいでしょう。ただ、第2楽章がコレンテ(クーラント)という舞曲になっていますから、いわゆる「教会ソナタ型」(第二楽章は速い対位法的楽曲であるのが普通)とも言えず、いわば室内ソナタ(舞曲を集めた組曲のような様式)と教会ソナタとの折衷型といった趣です。

 第1楽章はアダージョ(遅く)、4分の4拍子です。細かな速い動きも駆使しながらも歌謡性に富む音楽をくり広げ、途中からさっと三連リズムを導入して景色を変える手際は鮮やかです。最後は「Adagio e Piano =ゆっくりと、弱く」と指定された終結部が半終止で第2楽章を呼びます。

 第2楽章はコレンテと題され、アレグロ(快活に)と指定されています。付点リズムと三連リズムが混用されていて、付点リズムを三連寄りに演奏するのか、それとも三連リズムとは区別してむしろ厳しくとるのかが問題となりますが、後者の方が三連リズムが登場したときに新鮮さがあって良いのではないでしょうか。その他、リズムの解釈には(当時の記譜習慣との関係で)いろいろと問題がある曲ですが、「書かれている通り」のリズムで演奏しても、べつに悪くないと思います。

 第3楽章は4分の3拍子で、再びアダージョです。第2楽章と同様の付点リズムで始まりますが、暗いイ短調で始まるうえ足取りがずっと重いので、まったく違う雰囲気の音楽です。歌い出しのメロディーは4小節で終わるのかと思ったら、ヘミオラを用いることによって終止を2倍に拡大し、結果的に5小節という半端な長さになっているのをはじめ、随所に工夫があり、劇的に構成された佳品です。フリギア終止で次の楽章へ続きます。

 第4楽章は、再びアレグロで、4分の4拍子です。ヴァレンタインらしい陽気なノリの音楽で、かなり速く演奏したい気がするかも知れませんが、通奏低音伴奏版では八分音符にトリルがつけられている箇所もあり、あまり極端に速いテンポではないのではないかと思われます。エコーをどのように取り入れるかについてもいろいろな可能性があります。本書では楽譜に[p]等の表示で示した方針を採用ししました。
出版社リコーダーJP ジャンルリコーダー曲集
作曲者編・著・監修
グレード刊行日2023/12/01
総ページ数44ページサイズ長辺:297mm×短辺:210mm
厚み6mm重さ183g
版型A4編成

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