小学校の音楽教科書に掲載されたり、1968年にNHK “みんなのうた”で紹介されたり、日本では子供向けの作品として親しまれている「アマリリス」ですが、原曲のフランス歌曲「Tu crois， beau soleil」は実はラブソング。ルイ13世の“アマリリス“という愛称を持つ女性への愛を歌ったものです。当時の宮廷でよく踊られていた２拍子のガボット形式の作品で、作曲もルイ13世だとする説がありましたが、現代ではアンリ・ギス（英語ではヘンリー・ギース）の作曲とされています。ギスはパリ音楽院を卒業したピアニストで、モーリス・ラヴェルが6歳の頃にピアノを教えたといわれています。世界中でいろいろな楽器によって演奏されている愛らしい作品です。<br><br>【アレンジャーより】
<br>　日本語の歌詞がつけられよく知られているメインテーマは可愛らしく簡単ですが、キーをCにするとリコーダーでは下の音が出しにくいのでGでアレンジし、短い中間部を挟んで2番はCへ転調して、低音にメロディが移ります。転調がありますが、このアレンジではピアノ以外のパートには＃♭の付く音は入れないようにしているので、転調の難しさを気にする必要はないでしょう。
<br>　むしろ、現代の音楽感覚にはあまり浸透していない「ガヴォット」というフランスの古典舞曲（実際に踊りに使用していた）の形式なので、アウフタクトで始まる感覚が馴染みにくいかもしれません。しかし、それが気になるのはある程度音楽的に進んだ人なので、多くが初心者である子供たちに合奏の楽しさを知ってもらうため、ほとんど4分音符の楽譜でもありますので、まずは気軽に取り組んでもらえたらと思います。
<br>　通常の楽譜の倍の音価で記譜していますが、最終的には2/2拍子（2分音符=72 またはもう少し早くてもよい）で演奏を仕上げれば尚結構です。<br><br>編成<br>フルスコア
<br>リコーダー
<br>鍵盤ハーモニカ１
<br>鍵盤ハーモニカ２
<br>木琴
<br>鉄琴
<br>低音楽器
<br>ピアノ
<br>小太鼓・大太鼓
<br>打楽器
<br>※リコーダーはソプラノリコーダーです。
<br>※鍵盤ハーモニカと低音楽器は / 各種キーボードやアコーディオンなどでも対応出来ます。
<br>※鍵盤ハーモニカには指番号がついています。参考にしてください。<br><br>使用パーカッション<br>■小太鼓 / 大太鼓
<br>■トライアングル / 鈴