フランス近代詩と音楽との幸福なる出逢い――フランス語話者による詩の朗読、東京藝術大学大学院生による歌曲演奏を並録したCDを連動させながらその味わい方を丁寧に解説し、「詩の音楽性」と呼ばれるものがどの辺りにあるのかを具体的に探る、内外でも類を見ないマルチメディア型入門書。巻末に読みやすい対訳を付す。

【本書の特徴】
・　詩、朗読、歌曲を関連させながら鑑賞できる。
・　19世紀半ばから20世紀半ばまでの約100年間のフランス詩とフランス歌曲の関係史を時系列的に追うことができる。
・　詩の成立した時代背景や詩の作法(音節、脚韻、諧調など)をやさしく解説。大学での教材にも最適。

詩人:ラマルティーヌ、ユゴー、ゴーティエ、ボードレール、ビュシーヌ、ヴェルレーヌ、アポリネール、エリュアール、アラゴン、アヌイ(全15作品)
作曲家:ベルリオーズ、グノー、フォーレ、デュパルク、ドビュッシー、アーン、プーランク(全18作品)
収録作品:「ヴィラネル」、「夕暮れ」、「夢のあとに」、「旅への誘い」、「夕暮れの諧調」、「月の光」、「私の心に涙降る」、「モンパルナス」、「愛への小径」など。