作曲:松下 功<br><br>・内容:スコア・パート譜セット<br>・判サイズ:A4<br>・演奏時間:約18分30秒<br>・発売日:2025年10月23日<br><br>編成<br>2 Violins<br>Viola<br>Violoncello<br><br>作品解説<br>能楽師の野村四郎氏と Sawa Quartet により今春、拙作・能と弦楽四重奏のための《藤戸》が初演された。<br>この作品では、能の伝統曲『藤戸』の物語にそって演じるシテ方に対して、弦楽四重奏はワキ方として表現されている。<br>それは時には『藤戸』の内面的描写を行い、またある時は演技を伴った直接的表現者として、西洋的時間空間と東洋的時間空間の融合を司る役目を果たしている。<br>日本の伝統文化に育まれた幽玄なる能の世界と、弦楽四重奏という異なった二つの存在は、私たちに新たな出会いの場を与えると共に、未知なる世界への可能性を押し広げてくれた。<br><br>この弦楽四重奏のための《藤戸》は、初演の後 Sawa Quartet により独立した弦楽四重奏曲としてヨーロッパ各地で演奏されたものである。<br>揺れあうそれぞれの音たちは、互いに〈みはからい〉ながら一つの空間を形成していく。<br>そして、演奏者それぞれの〈みはからい〉は、同一空間に存在する個として新たな世界を生み出していく。<br>(松下 功 ’99 SAWA QUARTET 定期演奏会のプログラムノートより)