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RP ディヴィジョン・フルート 2巻(1)フィンガー氏のグラウンド(ソナタ ヘ長調 作品3-10)

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★曲集『ディヴィジョン・フルート』について★

 ディヴィジョンとは、多くの回数繰り返し演奏される低音パターンに乗せて、即興的に演奏された一種の変奏曲で、主題としては、よく知られた歌謡や楽曲の旋律が用いられました。イギリスでは17世紀にヴァイオリンの名手たちがよく演奏して人気を博しました。1686年にイギリスの出版業者Playfordが出版した『ディヴィジョン・ヴァイオリン』は、名人のたちの演奏に刺激された音楽ファンの「自分でも演奏してみたい」という需要に応えるものだったのでしょう。

 やがて紳士の間でリコーダーが流行するなか、出版業者Walshは1700年代初頭に『ディヴィジョン・フルート』を発刊しました。これは、『ディヴィジョン・ヴァイオリン』から多くの曲を取り入れ、別の曲も加えて編まれたもので、有名な「グリーンスリーブズ」や「イタリアン・グラウンド」などを含む、リコーダーファンの間では有名な曲集となっています。


★「フィンガー氏のグラウンド」について★

 ゴットフリート・フィンガーの「10のソナタ (フラウト [=アルトリコーダー] と通奏低音のための)作品3」は、1700年ごろアムステルダムで出版されました。

 本作はもともと、このソナタ集の最後に置かれた単楽章形式のソナタで、チャコーナ(シャコンヌ)と題されています。ソナタ集の最後に、やはり変奏曲の一種である「フォリア」のみの単楽章ソナタを置いた、コレルリの先例にならったものでしょう。

 それが、のちに「フィンガー氏のグラウンド」と題してディヴィジョン・フルートの第2巻にも冒頭に収録されました。名のある作曲家が変奏も含めて全体をきちっと書き上げた作品は、この曲集には多くありませんので、貴重な存在となっています。

 さて、したがって私たちにとっては参考となる原典が少なくとも2種あるわけですが、2種の資料に異同箇所は少なくないうえ、それぞれに疑問箇所も多い状態です。そこで、本書では、両者の「良いところ取り」をしながら校訂譜としてまとめました。2種の原典はWebサイト「IMSLP」等でどちらも容易に参照できますので、興味のあるかたはご覧になるとよいでしょう。

 曲は「アレグロ」(快活に)と指定されており、4分の3拍子です。主題はリピート指定によって2度繰り返されます。低音は、「反復進行(ゼクエンツ)」と呼ばれる規則的な動きを取り入れたシンプルな4小節のもので、これがえんえん繰り返されるわけです。(そして、この低音からしてソナタ集は最初の完全小節の3拍目「ミ」の音に「♭」を付していて、いきなり「ええっ?」という・・・。低音は4小節というごく短いものですし、しかも「超・大切」なので、ミスによる誤りとは思いにくいのですが、本書では「ディヴィジョン・フルート」に従ってナチュラルのミとしています。)

 全体で30回ほどもこの主題をいろいろに変奏しながら演奏することになりますが、大きな特徴は、4小節のうち最後の1小節の内容が「次の変奏の変奏方法を予告する小節」になっている箇所が多いことです。このため、4小節の変奏を2度ずつ繰り返して演奏するような行き方は、本作の場合はあり得ないことになります。

 ともあれ、さすがに大作曲家の作品で、変奏のセンスも良いですし、音が細かくなったりまたゆったりした動きになったり変化に富んでいて、たいへんたのしく演奏できます。
出版社リコーダーJP ジャンルリコーダー曲集
作曲者編・著・監修
グレード刊行日2022/01/01
総ページ数16ページサイズ長辺:297mm×短辺:210mm
厚み2mm重さ100g
版型A4編成

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