2 台のピアノのための《パガニーニ・パーソナル》（2011）は、一柳の 1980 年代を代表する作品のひとつであるマリンバとピアノのための《パガニーニ・パーソナル》（1982）をベースに、新たに 2 台のピアノのために作曲した作品。2011 年 10 月 9 日に飯野明日香と作曲者自身により初演された。演奏時間は 9 分。
一柳は、マリンバとピアノのための《パガニーニ・パーソナル》において、パガニーニの《カプリース第 24 番》をテーマに、打楽器によって古典的な作品と同時代の作品との結びつきの可能性を探求しており、マリンバにもピアノにも高度なテクニックが要求される。
ピアノ 2 台版にも同様の要素が受け継がれており、ピアニスト 2 人の超絶技巧を存分に堪能できる作品となっている。